銀河教室

客観的視点なんていりませんって

妹が苦しんでいる。
子供の頃の嫌な記憶が、今になって浮かび上がってきているのだ。
親にされた暴言や暴力。
あんなことされた、こんなことされた・・・。
・・・・・・・。
(いやいや、それ私が受けてたものですから)
と私は心の中で突っ込みを入れながらも、
「そうだったよなあ。大変だったなあ。」
と妹の話を聞いている。
そんな妹の話を聞いていると、
実際に暴力を受けていなくても、それを見ていただけで
恐怖を味わい、自分の記憶として深い傷を残していることが分かる。
父親からの暴力や暴言であったが、
妹の怒りの矛先は父だけでなく、
守ってくれずに見ていた母にも等しく怒っている。
それまでの時点では、妹と親の関係は良好なものだと私は思っていた。
祖母は、分け隔てなく妹と私に攻撃的だったが、
父は、私と妹とは徹底的にヒエラルキーをつけて、妹を可愛がっていた。
外資系の会社に働く妹は、時折実家に帰っては、
高価な食材をお土産に持って帰ったり、
両親を旅行に連れて行ったりしていた。
そんな妹が、親と一切連絡をを絶って、
もう実家には行かないと言っている。
私はそれでいいんじゃない、と答える。
きっと今は妹の毒出しの時なのだ。
ちょうど今は土用の毒だしの季節ですし。
私は特にアドバイスをすることなく、
妹の話を聞いている。
私の経験では、人に話を聞いて受け止めてもらうだけで、
自分で解決できるのだ。
ただ聞いてくれるだけの人を見つけるのは、大変に難しいことだった。
子供の頃の記憶に苦しんでいた若いころ、
何人かのセラピストやスピリチュアルな人に話をしても
「お父さんは必死に働いて、あなたを育ててくれたの」
「昔ながらの典型的な父親なんだから」
「親と仲良くできないなんて」
などとアドバイスや、客観的な視点を与えようとする。
そして彼らは、私に新しい視点を見させたと満足する。
いやいや客観的な視点なんていらないですから。
私は客観的な視点で生きてきたので、
必要なものは、主観的な視点だった。
「私はこう思う」と言える場所が必要なだけだった。
湧き上がってきた感情を、客観的な視点で目を背けることでなく、
ただ話を聞いてくれる存在がいるだけで、
浄化になることを、今までの経験で知った。
だから私は妹の話を聞く。
正直、妹の子供の頃の話を聞くと、
私の過去の記憶が出てきて、苦しめるので、
かなり辛いことなのですが・・。
そんな過去の記憶で辛い気持ちになった時は、
現在にフォーカスする。
過去と現在は違うのだと認識することで、
過去に向かいがちな気持ちを正すことができる。
過去は暴力と支配に満たされた世界に生きてきたけれど、
今は安らぎと平和に満ちた世界に生きているのだ。
暗闇の世界を経験できたことで、
今の私がここにいる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です